大学生・社会人必見 お勧め一発芸ネタの作り方

新入生・新入社員への無茶ぶり、一発芸・余興・宴会芸。おすすめの対策をご紹介。

一発芸に全力を出すメリットとデメリット

「なぜ一発芸なんてやらないといけないのか」という疑問は後を絶ちません。

しかし、本当にやる意味が皆無であれば、その文化も廃れてなくなっていくはずです。

いまだ現代に根強く残るこの風習には何かしらの意味があるのです。

 

というわけで今回は一発芸によって得られるメリットとデメリットを考えてみましょう。

 

メリット

1) 最大のアピールチャンス

一発芸をしている間は会場の視線があなたに注がれています。

あなたが最大限の戦略を練って作り上げた作品を見せつけるチャンスなわけです。

 

普段は話す機会もほとんどない人が参加している会であれば、その人に覚えてもらうための印象付けにもなるわけです。

社会人であれば、マネージャークラスに印象付けられれば、仕事のチャンスも増えるかもしれません。

大学生であれば、先輩に覚えてもらって、遊びに誘ってもらったり就活で手助けしてもらったりもしてもらえるかもしれません。

 

「たかが一発芸で」と思うかもしれませんが、「何の印象もないAさん」より「飲み会の席でなんか一発芸を頑張っていたBさん」の方が、舞い込んでくるチャンスの量は確実に多くなります。

 

2) 人を見る目・観察力が養われる

一発芸を作る上で、観察をもとに内輪ネタ(身内ネタ)を開発したり、ターゲットの趣味嗜好を探ったりすることが、戦略形成に大いに役立つとお話ししました。

「一発芸を準備する」という機会を持って観察に取り組むことで、普段は目にしなかった人の特徴なんかに気付くことができます。

この観察力は時に営業や上司とのコミュニケーションでも必ず役に立ちます。

例えば、観察の中で以下の気付きから新しい会話・ネタが生まれるかもしれません。

- 部長は時計にこだわっていて、定期的に違う種類の時計を身に着けている

- C社のDさんは、いつも娘さんの影響で最新のドラマの話をしている

- 機嫌が悪い時のEさんは、電話に出るときの語調が特徴的

ほんの些細な事でもコミュニケーションのきっかけに、そして芸のネタにつなげられる可能性はあります。

漫然と日々を過ごしていては気づかないことも、一発芸がきっかけで気づくことがあるかもしれません。

 

3)思考センスが磨かれる

本ブログで紹介している一発芸戦略では、観客のターゲットに合わせた商品(ネタ)づくりを推しています。

これはニーズ調査から市場調査、さらには開発、マーケティングまでを個人で一手に引き受けるのと同等の思考が必要となります。

まずは観客のニーズを調べるうえで、日々の行動から顕在ニーズ(観客が目に見えて求めているニーズ)だけでなく潜在ニーズ(言葉には出さなくても心の中で本当に望んでいるニーズ)を調査します。

そこで分かった潜在ニーズをもとに、どういったネタで攻めていくか、色々な芸人さんのネタを調べたり、自分が好きな芸人さんのネタで使えるものがないか探してみたり、市場調査をします。

そうして市場にあふれたネタの中から、オリジナリティを加えて商品開発を行います。

そうしてその商品をどう見せていくか、すなわちネタをどう披露するか迄を考える必要があります。

 

ただやみくもに一発芸をやっていては思考センスは磨かれません。

しかし、戦略立てて考えることで、いかなるシーンにも対応可能な思考力を身に着けることができるのです。

 

続いては考えられるデメリットです。

1)良くも悪くも目立ってしまう

例えウケようがウケまいが、しっかり考えられたネタというのは観客の心にある程度の印象を残すことができます。

披露したネタをもとにいじられることもしばらく続くかもしれません。

それが嫌だと思う人は多いでしょうが、大体が一時的なものなのでそこまで気にする必要はないでしょう。

 

2)印象が強すぎるとことあるごとにネタを振られてしまう

特に受けたりしたネタは、「またあれを見たい」などといわれて、続く飲み会でも披露させられるかもしれません。

何度も同じことをやらされるのは少々つらいものもありますが、観客は同じネタを求めてネタを振っているわけです。あまり考えすぎず、むしろ求められたとおりに同じことをやるだけで盛り上がるわけですからよしとしましょう。

 

3) 思考パターンが変わってくる

一度全力を出してしまうと、人のネタを見たときに「自分だったらこうするな」とか「今の笑いの取り方はうまいな、今度自分でも取り入れてみよう」などと、自分が芸をやる際に置き換えてしまいがちになる人が多いです。(個人差があります)

批評家気取りになってしまわないように注意しましょう。

また、「一発芸をちゃんとやった自分はえらい」「受けたから俺のほうがすごい」などと思いあがってしまう人もいます。

全力を出して笑いをとったことは称賛に値しますが、他人を下に見る権利は発生しません。

「勇気を出して芸をやった人はみな等しく称賛されるべき」ということを忘れないでください。

 

いかがでしたでしょうか。

私は、何事であっても全力を出すことにデメリットなどないと思っています。

しかし、先にあるリスクを見越しておくことは必要です。

 

「一発芸なんて意味がない」と思ってやっている人にとっては、本当に無意味な結果しか残らないでしょう。

「一発芸にはこういう意味があって、全力を出せばこんなメリットがある」そう思っていただくことで、少しでも前向きに取り組んでくれる人が増えればいいなと思います。

もちろんこれは、一発芸には限りませんので、何かに挑戦するときは上の文の一発芸を置き換えて考えてみてください。