トークで笑いが取れる人が強いとは限らない一発芸の世界
雑談中とかにすっと笑いを盛り込めるトークスキルって羨ましいですよね。
上手いことを言ったり、的確なツッコミを入れたり、小粋なボケを挟んだり、急にちょっと変なことを言ってみたり・・
ところが、こういう人に限って、一発芸を求められると急に硬直してしまうパターンがしばしばあります。
今日はそんなあなたに、改めて原因を考えてもらって、解決策を探っていきたいと思います。
私調べでは、トークがうまい人が一発芸に不向きな理由は3つあります。
1. 求める理想が高すぎる。
2. 自分で流れを作るのが苦手。
3. 求められることに不慣れ。
分かる分かるという方は是非読み進めていってください。
いやいや、もっとこういう理由があるよ!という人は是非教えてください。一緒に解決策を考えていきましょう。
1. 求める理想が高すぎる。
なまじ普段の会話で笑いを自然に作れてしまってるが故に、笑いに対するハードルが人より高めに設定されている可能性があります。
ほかの人が思いついたらやるようなレベルのネタでも、もっと面白いネタがあるとか思って手を出せず、結果思考のドツボにはまってしまうというわけです。
戦略を練ることはもちろん大事ですが、一発芸には勢いや瞬発力も問われます。
失敗が許されない場でやる前に、適当に友達の前とかでやってみると少しずつハードルが下がってくるかもしれません。
後は、理想が高いゆえに、人のネタをマネをするなんて許せない、という思考になってしまう人も少なからずいるようです。
このブログで何度も言っていますが、マネは悪いことではありません。
まずは参考にするという意識付けでかまいませんので、マネをすることから実際に練習してみてください。
2. 自分で流れを作るのが苦手。
会話というのは相手がいて成り立つもので、その間には共通の話題があって、特に意識をすることなく自然に流れが作られていくものです。
もちろん初対面の相手なんかでは何を話したらいいかわからない、となってしまうこともあるかと思いますが、だからこそ共通の趣味を探そう、などといった流れができるのもごく自然なことです。
しかし、芸をやるような状況は、基本的には丸投げ状態で、何かお題があるわけでもなく、芸をやってください。という状況なわけです。
相手の言葉に反応して、返答する・リアクションをとる・発展させるといった能力が優れていても、無から有を生み出すのは難しいのです。
ではどうするか。流れが無ければ無理矢理に作ってしまえばいいのです。
とりあえず、ショートコント○○といった感じでテーマを決めてしまったり、好きな芸人のネタに自分なりのツッコミを入れてみたり。。
また、会話の相手とは違いますが、芸をやる際には観客がいます。会話が得意なあなただったら、観客との掛け合いをネタにするのも一つの手です。
一発芸は待っていても生まれませんので、どんどん行動しましょう。
3. 求められることに不慣れ。
会話でとれる笑いというのは、特に求められてなくても自分から思いついたら何かをやって生まれる笑いです。
ゴリゴリの笑いにシビアな関西のグループだったら分かりませんが、基本的に普通の会話中に笑いを求めてくる人はそんなにいないと思います。
「今言ったことにツッコんでくれる?」「面白おかしく例えてみてよ」とか会話中に言われたら、ちょっと厳しいですよね。
ところが、一発芸の環境はいわばそういうことを求められている場なのです。
「ちょっと今から笑いとってよ」「長い話で盛り下がった空気を温めてきて」なんて具合です。
普段自分が思いついた時だけ笑いをとれればいいなって感じで気楽にボケている人にとってはたまらない環境です。
むしろ、普段面白いことを言っているせいで回りの期待値もあがっています。実に厄介です。
面倒かもしれませんが、普段笑いが取れているあなたは、その笑いが取れた状況を思い出して記録してみましょう。
このセリフにこういう返しをしたらウケた、とかです。
それ自体がシチュエーションネタにできるかもしれませんし、普段の小ボケを何か芸人さんのネタの中に入れ込んだりできるかもしれません。
人よりオリジナルネタを量産していることを利用してやる、ぐらいの気持ちが大切です。
トークと一発芸は違います。でも、トークが得意な人は盛り上げ方も得意になる素質は十二分に持っているはずです。
苦手意識が行動を曇らせてしまいます。
普段通りにすることが笑いにつながるはずです。