会場を貸し切っての余興・宴会芸のお勧め 「ベタでもダンスが盛り上がる」
今回は結婚式とかパーティーとか、大きな会場でのネタ作りについて考えていきます。
こういう場では「複数人で何かをやる」のが基本です。
そして定番なのは、「仮装してダンス」 です。
昔お話ししましたが、大勢でやるという特権・音楽を流すことによる優位性をよく生かしていると思います。
ベタですが、大きく外すことはないでしょう。
ただ、当たり前ですがほとんどパターン化されているので、必然的にネタが被りまくります。
最近では恋ダンスとかどこの界隈でもやってるんじゃないかと思います。
それでも何となくは会場も盛り上がってくれますけど、どうせやるなら他のパーティーで見たやつより面白い!見てて楽しい!とか思われたいですよね。
必要なのはシンプルに二つです。
圧倒的な完成度と予想を裏切るオリジナリティです。
この辺を踏まえながら、パーティーや結婚式で使えそうなアイデアをお伝えしたいと思います。
会場の確認
会場によって使える設備は異なります。
概ね以下はそろっているか、まずは確認しましょう。
・音響
好きな曲を流せるか
流すには何が必要か(CDにする必要があるのか、最近では携帯をつないで流せる会場も多いです。)
流せる場合の操作方法(当日ここで手間取ると盛り下がります。)
マイクはあるか、またワイヤレスかどうか
・ステージ
どれくらいのスペースがあるか
会場内を動き回れるか
壊れやすいものが周りに置いていないか(ダンスとかで我を忘れてやらかしてしまわないようにしましょう)
・プロジェクター
映像は流せる環境にあるか
画面はどれくらいのサイズか
・その他会場からの注意点・禁止事項(あれば)
観客構成
繰り返しになりますが、どの世代、どの層の観客が当日来るのかはざっくりでもいいので、しっかり確認してください。
内輪だらけであれば、何も気にせず内輪ネタをやっても笑いが取れます。
そうでない場合はしっかり戦略を練る必要があります。もちろん内輪ネタは使えません。
演者情報
大体は仲間内でやることになると思いますが、当日誰が来れるのかも含めて、把握しておきましょう。
何をやるのか
ここまでの情報で、何をやるのか決めていきます。
とはいえ、5人以上いるならベタなダンスネタが無難なのは間違いないでしょう。
楽器の演奏が得意な集団であればそれでも構いませんし、どうしても漫才がやりたいという強い熱意があれば応援します。
大学時代の集まりのようなパーティーであれば昔やったネタをやるというパターンもあるでしょう。
しかし、そういうある意味ほぼ決まった選択肢があるような方は稀でしょう。
そこで、特に何をやっていいかわからないという人には、音も使えて大勢で雰囲気を作りやすいダンスネタをお勧めしているわけです。
そして、やるからにはしっかり盛り上げたい!という目線でお話していきます。
完成度は絶対的な指標
社会人にもなると全員が集まって練習をする時間っていうのはほぼ取れないでしょう。
だからこそ、1人1人の練習にゆだねられてしまいます。
何か定番の歌に対してダンスを付けて余興をやるのであれば、ダンス担当者は完璧に踊れるように練習しましょう。
よく、前日に動画を見ただけみたいな方が一緒に混ざっていることがありますが、盛り上げようと思うなら、それなら客席で踊っててもらったほうがいいでしょう。
といっても、そんなに難しい要求ではなく、
動きを覚えて、恥ずかしがらずに大きく動く。ができてれば最低限問題ないです。
これができていないことが、いまいち盛り上がらない原因の一つです。
人は練習量を感じると心が動かされやすいものです。
今どきはそれこそ動画を撮って送りあうこともできますので、ちょっとストイックに練習しあってみてはいかがでしょうか。
ダンスプラスアルファ
ダンスがうまくなりたい方は専用のスクールに通ってください。
ここでは盛り上がるために、ダンス以外でのもう一押しを考えてみます。
ここで重要なのはあくまで、ダンスがメインであり、それを引き立たせるためにどうするか、ということです。
工夫できる箇所の代表例を以下の通り説明していきます。
・前振り
司会から紹介してもらってからの時間です。ここで気の利いたことでも・・と思って長く喋りすぎてしまうのは逆効果です。
喋りで相当回せる人でもない限り、30秒以内ぐらいでいいと思います。それくらいみんな期待していない時間です。
・寸劇をはさむ
ダンスってフルに踊るとちょっと長すぎたりするものです。
1番+サビ2回とか、テレビで流れる分くらいでいいと思います。
そこで、前振りの延長ですが、ダンスに入る前、あるいは途中や最後に小ネタを挟んでみる、という手法です。
例えばテレビのパロディを入れたりすることで、時間を稼ぎつつ、ダンスはちょうどいい尺に持っていけます。
歌番組風にしてMCと女子アナのモノマネ役を挟んでもいいでしょう。
ドラマのダンスだったらドラマのワンシーンを急に再現しだしてもいいかもしれません。
役割分担も作りやすいので、流れを壊さない範囲で利用ができます。
・歌詞を変える
歌詞を変えるというささやかな工夫もしばしば見ますが、何を言ってるかわからなかったり内輪ネタよりになったりするので、伝えることを第一に使ってください。
それこそ歌詞だけ後ろに文字として流したりするのは有効です。
結婚式とかだったら新郎新婦に照準を合わせてみたり、こちらも工夫次第ではやりようが多いです。
・一緒に動画を流す
後ろで流す動画に内輪ネタの思い出であったり、主役の映像・写真だったり、あるいはPVを作って流してしまったりです。
これは有効ではあるのですが、動画編集者がなかなかに大変です。
動画編集という偉大な商品をお持ちの方が、仲間にいれば存分に利用していきましょう。
・メドレー、またはダンス自体への工夫
演者が多い場合、ダンスを複数組み合わせて分担するという手もありでしょう。
また、マネしやすい振りを入れて会場を巻き込む、まるでアーティストになったかのような手法もありです。が、その人のマイクパフォーマンスにゆだねられます。
・あえて不純物を入れる
1人だけ違う動きをさせたり、衣装を変えたりして注目を集めるなどの方法です。
不純物役の人はいわゆるおいしい役回りになるので、個性豊かなメンバーを活かしたいときには活用していきましょう。
ただし、不純物が多すぎると訳が分からないことになりますので、ご注意ください。
・衣装・たたずまいで一工夫
これは少しリスキーかもしれませんが、強烈なギャップを作ってみるのも一つの手です。
極端に男臭い格好をして、男臭い集団で寸劇をしておきながら、モー娘とかAKBのようなアイドル曲でダンスをするなどです。
ここでダンスの完成度が高ければ高いほど、大きなギャップが生まれます。
・特技があるやつを有効利用
楽器がうまいやつとか、得意なダンスがあるやつとか実は隠し持ってる特技があるやつは結構います。
ある意味前述の不純物理論に似ていますが、こっちのほうが断然正統派です。
使えるものは使っていきましょう。これも不純物と一緒で、盛り込みすぎてまとまりをなくすことは大勢でのダンスをそもそも殺してしまうので、引き立てるぐらいのつもりで導入してください。
監督の存在
色々と工夫のやりようがあることはおわかりいただけたでしょうか。
とはいえ、こういう話を大勢で話し合ったらまあまとまらないと思います。
進んでやりたがる人はいないかもしれませんが、やはりまとめる人は必要です。
形だけでもいいので決めておきましょう。何となく雰囲気も出ます。
練習
監督を中心に決まった構成に基づいて、ひたすら練習してください。
どこかの記事で書きましたが、自分で動画をとって見る・友人に見てもらうが一番効率がいいです。
余興の練習に何10時間もかけれる人はまずいません。正直1日5分でもやっていれば、現実にはかなりやっているほうです。
時間がないからこそ効率は優先しましょう。
当日
恐らく、当日が最初で最後の全員が揃う日なのではないでしょうか。
どこかで時間を見つけて構成の確認ぐらいはしておきましょう。
文化祭の発表前のような奇妙な緊張感を久々に味わえるかもしれません。
音響担当は本番で分からない事が無いように、確認しておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
たかが余興にガチでやりすぎ、と思われたでしょうか。
意外と大したことない、と思われたでしょうか。
今回はダンスネタに焦点を合わせて、計画の例を挙げてみました。
これを参考に自信で計画・戦略を練ってみましょう。
戦略を練るのは結構労力がかかります。
だからこその達成感もあるのです。
何より、見てもらった人をはじめ、余興を頼んできた人とかにも感動が与えられるとすれば、本気になる価値はあると思います。
普通に日常生活を送っていると、そういう経験はできないものです。
むしろ余興を頼まれたらチャンスと思う、そんなマインドセットからまずははじめてもらえるといいのではないでしょうか。