ネタを探そうと思えばいくらでもある
前回はとにかくマネをすることでネタを作り始めてみよう、と言うお話でした。
マネを悪とする風潮がありますが、世の中で流行ってるものは大半が何かのマネです。
成功者のマネをすることは、その軌跡をすっ飛ばして結果を拝借することができる非常に有用な方法と考えています。丁寧に言えば「参考」にしているのです。
ただし、「パクリ」と「マネ」は違います。
「パクリ」は有用ではなく、世間の反感を買うばかりか場合によっては法に裁かれてしまいます。
「マネ」と「パクリ」の線引きを言葉にするのは 難しいですが、パクリは自分で価値を足していないもの、というのが一つあると思います。
有名な本の一節をそのまま自分で使ったら「パクリ」ですが、「マネ」をするときには自分の言葉に置き換えたり、自分の感想を足してみたりするのではないでしょうか。
悪意があるのは「パクリ」と考えることもできます。流行りの芸人さんのマネをする子供に悪意はありませんが、パクリは時として営利目的だったり引用元を貶めて自分を高めようとする場合があるかと思います。
ただ、これは私の中で「パクリ」という言葉のほうに悪いイメージを持っていて「マネ」と使い分けているだけですので、万人にピンとくるようなものではないかと思います。
話がそれましたが、要は好きなネタをマネを繰り返して自分のもののように使えるレベルにしてほしいということです。それが、上述の言葉で言えば価値を足しているということ、言い換えれば商品化しているということになります。
とはいえ、流石にM-1で優勝したネタなどのみんな知ってる超有名ネタをそのままやっても、ほとんどの人がオチも知っているし、それこそ芸人さんの完成度には到底かなわないでしょう。
前回少し触れましたが、実践で使うことを考えれば、原石芸人さんのネタとか自分が好きな芸人さんの昔のネタを使うことをおすすめします。
このご時勢ですから、Youtubeで検索すればいくらでもネタが見れます。
芸人さんの数は減ったり増えたりするかもしれませんが、世に出るネタの数は減ることはありません。
そんなネタを全部知ってる人はまずいませんので、ちょっと調べた先で見つけたネタなら、大体の人からすれば見たことないか、見ててもあんまり覚えてなかったり、なんか見覚えがあるけど結局どんなオチだっけ、とかそんな感じです。
なので安心して、ネットからネタ取集をしてマネしていきましょう。
検索するときはお笑い番組で調べたり、バラエティの一企画に出てくるネタや芸人さんを調べたりすれば、一時期に比べるとネタ番組は減ってしまいましたがネットにはいくらでもあります。
そうしているうちに自分の中でヒットするネタがそのうち見つかるはずです。
ここでの注意点はただ一つ、必ず自分が面白いと思ったネタをマネしてください。
世間一般で面白いとされていようと、自分が面白いと思ってなければそのネタをやるのはやめましょう。
その感情は必ず見てる側に伝わります。「このネタ面白くないんだけどな」って思いながらやってる人ほど見ててつらいものはありません。
また、面白いとさえ思えるものなら、それは必ずしもネタの風貌をしていなくてもいいのです。
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権、というとんねるずさんの番組の企画を皆さんご存知かと思います。
ニュースキャスターがちょっと噛んだところとか、名シーンの動きを誇張したりしてネタにしていますね。
面白ければ何でもいいということです。
自分が今まで笑ってしまったものを、なんで笑ったのか、考えてマネしてみましょう。